営業部女子課では、女性営業職のこれからのキャリアの参考になる情報や経験談をシェアする勉強会「営業部女子課キャリアセミナー」を開催しています。

 

今回は様々な転機や挫折、チャレンジを経験してきたお二人にお話を伺いました。

ほんの一部ですが、お話の一部の後半です。

(ファシリテーターは、営業部女子課ソリューションプランナーの青木静と、佐藤珠美が担当しました)

 

 

川合 亜紗子さん

LifeScan Japan株式会社 営業部 東日本統括部長

営業経験15年。警備会社から外資系医療メーカーに転職後、複数回の転勤を経て現在40名の部下を持つワーママ管理職です。 

 

 

――新卒で営業職についた後、転職に至るまでの経緯を教えて下さい。

川合亜紗子さん(以下、川合さん):元々は警察官を志望していましたが、希望が叶わず、警備保障会社の営業職になりました。すると飛び込み営業が楽しくてとても頑張りました。

ただし営業成績をどんなに上げても給与が全然変わらなかったので、もっと評価されたい、働いた分だけ給与を貰いたいという想いで転職を決意しました。

落ちた会社もありましたが、面接は回数をこなすうちに上達し、いくつかの会社で内定をいただき、今の会社が分社化する前の、外資のジョンソン・エンド・ジョンソンで働くことになりました。

 

 

――入社後、いきなり挫折を経験されたそうですね?

川合さん:頑張りを認めてほしいと思って転職したものの、転職先の「実力主義」は想像以上でした。

結果が出ず、辛くて3カ月でメンタルがやられました。苦しかったのですが、できること、つまり訪問件数だけはこなしていこう、真面目にコツコツやっていこうと決めました。また成績がいい人の真似をしたり、可愛がってもらって教えてもらえるようになることも心がけました。すると、結果が出るようになったんです。

 

 

――その後は名古屋に転勤し、初めてのマネジャーに昇進。今度はうまくいきましたか?

川合さん:それが、失敗だらけでした。私自身、男性上司の元でしか働いたことがなかったこともあり、「女性マネジャー像」を間違って認識していたと思います。気丈で、男勝りで、強くなければならない、舐められてはいけない、と(笑)。

「軍隊型」のトップダウンチームを作ろうとしてしまい、ことあるごとに「どうしてあなたはできないの?」「だから言ったでしょ!」と(笑)。

その結果、リーダーシップのアンマッチングが起こりました。

数字も達成できず、部下は誰もついて来てくれず、人もうまく育てられなかった。部下が匿名で私を評価する「360度評価」が行われたのですが、結果は本当にズタボロでした。

 

 

――どのように乗り越えたのでしょうか?

川合さん相手に「とことん寄り添う」ことを目指し、姿勢を変えました。コーチングも学び、相手の強みを見つけ、うまくいかなかったときは、できなかった背景を想像する。

そうすることで、相手の視点に立って受容と共感することができ、人はついてくるようになる。又、マネージャーとして、全面的にサポートしてあげる姿勢を見せると、彼らのモチベーションも上がります。ありがたくも、今では「川合塾」と呼ばれるようになりました。

皆で一緒に成長できるチームができあがってきたと思います。

 

 

――プライベートでは、妊娠・出産もご経験されていますね?

川合さん:さらに昇進を目指し、統括部長になると決めてから妊娠が発覚、それが人生の分岐点となりました。部長にもなりたいし、出産もしたい。会社でのポジションも、子供も欲しい。どちらも諦められないので、どちらも選ぶ方法を上司に提案しました。

「産んだら4ヶ月で復帰します、その間、私の代打お願いします」と真剣に頼んだところ、飲んでくれました。今考えれば、本当に図々しいお願いだったと思います(笑)。

 

 

――その後、無事出産。営業部長職と、育児などはどのように両立していますか?

川合さん:夫の協力を得られるようしっかり話し合うようにしています。夫は私よりも仕事人間ですが、子育てと家事に非常に協力的です。

あとは、ベビーシッターを上手く使うことです。内閣府のベビーシッター補助券を人事に提案して、採択されました。補助券はかなり使わせてもらっています。週2回ほど、保育園のお迎え、食事、お風呂、寝かしつけまでお願いしているので、心おきなく出張ができます。補助券がなくても、自分の時間を作るためにシッターさんにお願いするととても有効です。

 

 

――今後の目標やキャリアビジョンを教えてください。

川合さん:この組織を最強にすることです。

部長職とは「人の育成ができるマネジャーを育てる」ことですが、本当に難しい。

また、人事や営業など複雑なトラブルが多発するので、その問題解決力も問われる仕事です。今は、この部長職をまっとうしたいと思います。

それが成功したら、ナレッジを生かした講演活動などをやってみたいです。

 

 

――最後にメッセージをお願いします。

川合さん:性別関係なく「自分がどうなりたいか」というブレない軸を作ることが最優先だと思います。ライフイベントは、その後考えればいい。ブレない軸を持っていれば、何があっても影響を最小限にする方法を考えられると思います。

 

 

川合さん、素敵なお話を有難うございました!

貴重な体験を、ユーモアを交えてお話しくださり、実りある交流ができました。

 

 

今回のオンラインイベントでは、参加者の皆さんからも、大満足の声をいただきましたので、一部ご紹介します。

 

参加者の方の声

「職場に女性営業がいないので、環境やライフステージの変化を乗り越えていらっしゃる方々のお話を聞けてパワーを頂きました。貴重な機会を作って頂きまして、ありがとうございました。」

 

「周りにロールモデルや同じ境遇の方がおらず、これまで本などを読んで自身の中で悩みを解決していたのですが、同じ悩みやアドバイスを頂き、心強くなりました!」

 

 

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