仕事と育児と両立しながら、営業職として働く女性は増えつつあります。
とはいえ、お客さまありきの仕事なので、段取りやスケジュールなどが相手の都合に左右されてしまうという問題も起きがちです。
加えて数字のプレッシャーもあり、両立に不安を感じる女性も少なくありません。

 

営業活動と育児などのプライベートを「楽しく」両立することはできるのでしょうか?

 

 

今回は2人の現役営業ママをゲストにお迎えし、営業部女子課キャリアセミナーでは、育児と営業の両立のリアルに迫りました。

★営業部女子課に参加するには?

同じ営業女子でないと、なかなか共有できないお悩みやモヤモヤを話しつつ、
同じ境遇にいる方のお話も聞いてみたい!そんなときは、営業部女子課へぜひ。
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司会進行:営業部女子課ソリューションプランナー佐藤珠美&青木静

ほんの一部ですが、<パート1>として、徳田さんのお話をレポートします。(2022年8月開催)

 

ゲスト紹介

徳田久美さん

2012年に旅行会社に就職し法人営業に従事。営業を長く続けたいという思いから2015年、BPO系の会社に転職。
2019年に出産し、翌年、フルタイムで同じチームに復帰。去年2人目を妊娠し、今年6月にチームを異動して復帰。
仕事と2児の育児(3歳と0歳11か月 )に奮闘中。
モットーは「自分らしくいることを大切にして、楽しく毎日を送る

 

―――子育てをしながら営業職を続けることは大変だと思いますが、特に苦労したのはどんなことですか?

まず一人目の子どもが生まれたとき。日々の仕事がその日に終わらず、子どもが寝たあとや、週末にカバーしていました。振り返ると、当時は無我夢中でした。

 

―――その後はどうでしたか?

2人目が生まれたとき、家事と育児の時間が、これまでと類を見ないくらいに圧倒的に多くなって「限界だ」と思いました。子どもが病気になったときはさらに。加えてコロナ禍で、子どもが登園できない事情も起こり、自分ではどうしようもないことも多々起こりました。

 

―――どのように対処したんですか?

「もう残業は無理だ」と思い、残業はできない、しないと決めました。
上司と相談して、子育て中に何か突発的な出来事が起きても、ある程度調整ができる部署(営業とマーケティングの橋渡しのような仕事)に移ったんです。

 

―――それでも営業では、顧客の都合など突発的な仕事も発生しますよね……?

そんなときは上司に頼りまくりです(笑)。
何かあったときのために、社内はもちろん、お客様にも、小さなことでもオープンにしておきました。いまはお客様も「夕方だと徳田さん、子育て事情で忙しそうだもんね」と気を遣っていただけるように。小さな子どもがいる事情を日頃の雑談で話しておくことで、ミーティングのリスケをお願いしやすくなりました。

 

―――生活の中では、どんな工夫をしましたか?

家事の代行サービスを月1回ほど使っています。病児保育も積極的に利用中です。
自分の気持ち、家族の状況、いろいろなバランスを総合的に考えて、預ける日もあります。例えば大事なミーティングなときとか。

 

―――そこまでの苦労をして続けた営業職で、忘れられない仕事はありますか?

自社で展示会を出展したときのことです。当時ローンチしたばかりの新しいサービスを試行錯誤で案内していました。私自身も手探りで営業していたため、お客様からもダメ出しされたこと多数。
やっぱり新サービスで不完全だし、ダメかも、と落ち込んでいましたが、この粘りが相手に響いたようで、受注できたのです。
震えるような喜びで「営業やっててよかった」と思いました。これは、育児だけでは決して体験できない興奮でした。

 

―――そんな徳田さんが、営業という仕事で特に好きなのはどんな点でしょう?

2つあります。

ひとつは、自分の努力が数字に表れる面白さがあること。
大きな金額を受注することは難しいし、自分だけの頑張りでは到達できないときもあります。しかし、たとえば訪問件数、アポ率など自分の活動が目に見えやすいので、やりがいが生まれます。

ふたつ目は、お客様とともに形を創っていくことの面白さです。
お客様側と自分の会社の存在理由は異なります。しかし、各社の存在意義がクロスする「点」を発見していくこと、クロスした「点」から「カタチ」に変化していくプロセスに関われること。色々な関係者と交渉しながら、目に見える成果にしていく過程が面白く、辞められません。

 

―――今後のキャリアは、どんなビジョンを描いていますか?

いま、ABM(Account Based Marketing:アカウントベースドマーケティング)という仕事に従事しています。
特定の法人を対象にアプローチする、営業とマーケティングの2つの要素があり、この仕事にさらに磨きをかけていきたいです。これまでの営業活動も十分に活かせます。私のような育児中の人を含め、多様なバックグラウンドの人が働きやすい、新しい仕事になっていくのではないかと期待しています。

 

―――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

いまは育児まっただ中で、営業職との両立について「大丈夫です!」と言うのははばかられるほど、大変な状況です(笑)。
でも本日のように、誰かに話すことで気持ちが楽になったり、新たな気づきが生まれたりすることがあります。悩みがあっても、言葉にすることで、違う角度からものごとを見つめられます
お互いに利害関係のない、営業部女子課だからこそ、安心して話すことができました(笑)。
きょうはありがとうございました!

 

徳田さん、素敵なお話ありがとうございました!

 

このあと、ブレイクアウトセッションとして、参加者同士の意見交換を行いました。(プライバシーに配慮し、参加者の皆さまのお写真やお名前は伏せております)
参加者の皆さんから大満足の声をいただきましたので、一部ご紹介します。

 

人生と仕事を両立するにあたって、心がけるべきことを学べました
苦しいことがあっても営業を続けられるのは、好きなお客様がて、好きな仕事だからこそ。フリートークの場があり、質問できたのがよかったです!

 

仕事と家庭の両立が難しいなか、頑張っていらっしゃる方々のお話は勇気と希望になりました!

 

 

 

参加者の皆さんが「悩んでいるのは自分だけではない」と感じられる、有意義で温かい場を作れたことは、営業部女子課としてもうれしく感じています。

 

一方で、

「自分の会社では、育休から営業に復職した例がない
「今後のライフステージを考えると、昇進しない方がいいのではないかと悩んでいる」
「キャリアアップのためには転勤が必須で、不安がある

といった、それぞれの勤務先で感じている悩みや不安の声もありました。

営業職を続けたいという気持ちがあっても、そこに組織の事情が立ちはだかるという事例は多く見られます。
営業部女子課としては「営業の分野に多様性を」というミッションを胸に、少しでも皆さんの悩みや不安を解消できるよう、微力ながらも貢献していこうと思いました。

これからも営業部女子課一同、信念をもって活動を続けて参ります。
どうぞご支援、ご指導の程、よろしくお願いいたします!

 

 

 


 

「営業職の女性」であるという、共通点がある私たち。
所属する会社は違うけれども、営業部女子課は、私たちが困ったときに駆け込める場所でありたいと思っています。

いいかえれば、営業女子の「心のお守り」である場所を、目指しています!

 

 

★2022年9月は『営業部女子課キャリアセミナー』★

9/15(木)営業のモチベーション、下がっていませんか? “停滞気味”のいまこそ語り合う!
モヤモヤを吹き飛ばして明日からまた頑張る方法

 

 

 

 

 

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私たち営業部女子課は、みなさんのよりどころとなり、助け合い、支え会える「場」でありたいと考えています。

営業女子が決して「孤立無援」の状態にならないように。お互いにつながり、切磋琢磨しながら、少しでも前向きに歩き続けられるようにーー。

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