仕事と育児と両立しながら、営業職として働く女性は増えつつあります。

とはいえ、お客さまありきの仕事なので、段取りやスケジュールなどが相手の都合に左右されてしまうという問題も起きがちです。
加えて数字のプレッシャーもあり、両立に不安を感じる女性も少なくありません。

営業活動と育児などのプライベートを「楽しく」両立することはできるのでしょうか?

 

今回は2人の現役営業ママをゲストにお迎えし、営業部女子課キャリアセミナーでは、育児と営業の両立のリアルに迫りました。

★営業部女子課に参加するには?

同じ営業女子でないと、なかなか共有できないお悩みやモヤモヤを話しつつ、
同じ境遇にいる方のお話も聞いてみたい!そんなときは、営業部女子課へぜひ。
開催のお知らせはメルマガあるいはTOPICSからご確認いただけますので是非ご登録ください!

司会進行:営業部女子課ソリューションプランナー佐藤珠美&青木静

ほんの一部ですが、<パート2>として、織田さんのお話をレポートします。

 

ゲスト紹介

織田明日香さん

営業経験22年。
食品メーカーに事務職として入社。営業事務を6年、その後、営業職となり、量販営業を16年、現在は主に特約店を担当。
中学生の娘の子育て中。

―――子育てをしながら営業を続けるにあたって苦労したこと、振り返るとこれは失敗したと思うことなどはありますか?

失敗だらけでした(笑)。自分が頑張りすぎたせいで、周囲に迷惑をかけてしまった苦い経験もあります。

 

―――具体的には、どんなことがあったんでしょう?

子どもが3歳のときです。体調を崩して病院へいき、そのまま1週間入院。職場、家族、色々な人に迷惑をかけてしまいました。
振り返ると、当時はまだ

 「無理がきく」と思っていたし、

何でも自分でやりたいし、

やらなきゃという思いが強くて、

誰かに頼ったり、お願いしたりできなかった。今思えば、うぬぼれだったと思っています。

 

―――その後、考え方や働き方は変わりましたか?

優先順位を決めて、早めに周囲に相談し無理な時は誰かに頼ろうと。家族だったり、ママ友だったり、子育てサポートだったり……人に頼ることを躊躇しないようにしました。

食事も「全部手作りでなければ!」という理想は捨てました。「時には外食でいいんだ!」と。お金がかかるときもありますが、自分が壊れてしまわないためにも大切なことです。

割り切ることができるようになったことや、「何とかなるさ」という、楽観的な気持ちを持っていることも必要だと思います。

 

―――とはいえ、営業職では突発的な仕事も入ります。そんな時はどうしていますか?

急なトラブルが夕方に勃発し、すぐに帰宅できないことも多くありました。ですので、夕食の準備は、基本的に朝のうちに済ませておきます。自分が帰宅しなくても大丈夫な体制を作ったんです。

また、未就学児のうちは、子どもを寝かせることは最大のミッションでしたので、家族からの支援をもらえるように力を注ぎました(笑)。
商談が長引き営業先から戻るのが遅くなってしまった時、保育所へのお迎えは祖父母に依頼し、戻るまでの間会社の人に相手してもらったこともあります(笑)。

―――大変な思いをしながらも、営業職を続けている理由は何でしょう?

やっぱり、営業は楽しいからです。営業は良くも悪くも、数字で頑張ったときは評価されます。自分が提案したことが、相手に受け入れる喜び。仕事で達成していく経験が積み重なる場所、それが営業と感じています。

「○○ちゃんのママ」、でもなく、「○○会社の織田さん」、でもなく、「織田さん」と呼ばれる嬉しさ。人を相手とし、自分自身の存在を確認できるのが、営業の仕事だと思います。

 

―――仕事とプライベートのメリハリは、どうつけていますか?

休日にぼーっとしていることも多くあります(笑)。子どもが小さいときには、そのような時間をあえてつくることで、オンとオフのメリハリをつけられました。
また、家事、育児、仕事以外に「自分が好きなこと」をやる時間も大切にしています。趣味の楽器の演奏はずっと続けているし、走る楽しさを知りランニングもはじめました。自分らしくいるために、仕事もプライベートもどちらも大切だと感じています。

 

―――今後のキャリアビジョンについて教えてください。

仕事が楽しくて、営業が楽しくてやっているので、無理に将来のビジョンをひねり出さずに、「今の自分」ができることを精一杯楽しみ、進んでいきたいと思っています。

 

―――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

子育てと営業との両立は確かに大変です。けれど、私のように、乗り越えられてきた人も多くいます。だから心配しないで。子供の成長はあっという間です。長いスパンで、焦らず、チャンスを待ってもよいと思います。

私自身も、営業に出られない悔しい時期もありました。ポジションを得るために、明らかに自分に過剰な負荷をかけて無理をしていた時期もありました。

あきらめずにいれば必ずチャンスは巡ってきます。

ら10年後でもいいから、頑張ってきてよかったと思える自分になればいい。そう気づくことができました。

本日は有難うございました!

 

織田さん、素敵なお話ありがとうございました!

このあと、ブレイクアウトセッションとして、参加者同士の意見交換を行いました。(プライバシーに配慮し、参加者の皆さまのお写真やお名前は伏せております)
参加者の皆さんから大満足の声をいただきましたので、一部ご紹介します。

人生と仕事を両立するにあたって、心がけるべきことを学べました。
苦しいことがあっても営業を続けられるのは、好きなお客様がいて、好きな仕事だからこそ。フリートークの場があり、質問できたのがよかったです!

 

仕事と家庭の両立が難しいなか、頑張っていらっしゃる方々のお話は勇気と希望になりました!

 

 

 

参加者の皆さんが「悩んでいるのは自分だけではない」と感じられる、有意義で温かい場を作れたことは、営業部女子課としてもうれしく感じています。

 

一方で、

「自分の会社では、育休から営業に復職した例がない
「今後のライフステージを考えると、昇進しない方がいいのではないかと悩んでいる」
「キャリアアップのためには転勤が必須で、不安がある

といった、それぞれの勤務先で感じている悩みや不安の声もありました。

営業職を続けたいという気持ちがあっても、そこに組織の事情が立ちはだかるという事例は多く見られます。
営業部女子課としては「営業の分野に多様性を」というミッションを胸に、少しでも皆さんの悩みや不安を解消できるよう、微力ながらも貢献していこうと思いました。

これからも営業部女子課一同、信念をもって活動を続けて参ります。
どうぞご支援、ご指導の程、よろしくお願いいたします!

 

 

 


 

「営業職の女性」であるという、共通点がある私たち。
所属する会社は違うけれども、営業部女子課は、私たちが困ったときに駆け込める場所でありたいと思っています。

いいかえれば、営業女子の「心のお守り」である場所を、目指しています!

 

 

★2022年9月は『営業部女子課キャリアセミナー』★

9/15(木)営業のモチベーション、下がっていませんか? “停滞気味”のいまこそ語り合う!
モヤモヤを吹き飛ばして明日からまた頑張る方法

 

 

 

 

 

★過去の開催レポートはこちら

 


 

 

私たち営業部女子課は、みなさんのよりどころとなり、助け合い、支え会える「場」でありたいと考えています。

営業女子が決して「孤立無援」の状態にならないように。お互いにつながり、切磋琢磨しながら、少しでも前向きに歩き続けられるようにーー。

営業部女子課に参加するには?

営業部女子課が目指す5つのこと