こんにちは!ソリューションプランナーの青木静です。
いつも営業部女子課を応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます^^
今回は、私が「営業所長をやってみないか?」と打診された時のことをお話したいと思います。
それというのも、最近、営業部女子課の勉強会に参加してくださる方から、こんなお悩みを聞くことが増えているからです。
「プレーヤーとして続けたほうが良いか、昇進してマネージャーをやるか悩んでいます」
「上司から管理職候補と言われています……でも正直やっていけるか不安です」
“管理職になるかどうか?”という「入口」のところで悩んでいるという方々がかなり多いのです。
ちなみに、内閣府「女性版骨太方針2023」によると「東証プライム市場に上場する企業の女性役員の比率を、2030年までに30%以上にする」という目標が掲げられています。役員候補者として管理職層が挙げられるため、女性管理職を増やすという流れは、今後ますます強くなっていきそうです。
とはいえ、ある日突然「管理職をやってみないか?」と打診されたら、びっくりするし、どうしていいか戸惑ってしまいますよね?
私自身も「営業所長をやってみないか?」と言われた時、かなり迷い、悩みました。
当時、営業マネージャーは100%男性でした。しかも、打診があったときは営業職から人事新卒採用担当になってまだ半年くらいしか経っていなかったのです。
自分も同じ部署にいるほかの人たちと同じように「あと2~3年ぐらい人事部にいて、また営業職に戻るのかな~」などと、ぼんやり思い描いていた程度で、営業マネージャーになることなど想像したこともありませんでした。ですから、打診は晴天の霹靂でした。
しかし、今になって考えると、周りの人に相談しながらも“どのように選択し決断するのか”を、何度も「自問自答」しながら、答えを出したように思います。
今回はその「自問自答」について「セルフクエスチョン」と表現し、どのようなクエスチョンが浮かび、どのように答えを選んで決断に至ったかを振り返ってお伝えしようと思います。
悩んでいる、迷っている方々にとってのヒントになったら幸いです。
セルフクエスチョン①自分にマネージャーがつとまるのだろうか?
打診を受けてまず、いきなりこの問いにぶつかりました。何度も自問しましたが、どうしても「つとまらなそう」と思ってしまいます。
そこで、なぜ自分が「つとまらなそう」と思うのかを考えました。すると、歴代の上司を思い浮かべていることに気づきました。
「自分は、歴代の上司のような包容力も判断力も解決力もない」ので「マネージャーなどつとまるはずがない」と、当然のように考えていたのです。
しかし、振り返ってよく考えてみると、私が「みんなすごい」「私はあんな風にはなれない」と思っていた上司たちも、決して画一的ではなく、それぞれの個性や、やり方の違いがあったことに思い当たりました。
「マネージャー」と聞くと「攻める人」「発言力が強い人」をイメージしてしまいがちですが、それは漠然とした画一的なイメージに過ぎないのではないか。
さらに想像を広げると、上司たちはマネージャーになった当初から、今のような包容力や判断力、解決力を備えていたのだろうか?
もしかすると、はじめは悩んだりぶつかったりしながら、マネージャーとしての経験を積み重ねることで培った部分もあるのではないか?こういった考えを整理してみると、以下のようになります。
自分にマネージャーがつとまるのだろうか?
→つとまらない
なぜそう思うのだろうか?
→歴代の上司のようにはなれないと思うから
その「歴代の上司」とは、実際のところ、どういう人たち?
→決して画一的ではない。それぞれに個性があり、自分なりのやり方を持っていた
彼らは初めから現在のような姿だっただろうか?
→そんなことはない。最初は誰もが新人。やりながら身に着けたこともあるはず
- はじめからデキるマネージャーである必要はない。やりながら成長すればよいのでは
- イメージにとらわれる必要はない。私なりのマネージャーになればよい!
セルフクエスチョン②自分のこれまでの仕事の経験は活かせそうか?
次に、もしマネージャーを引き受けた場合、自分が今までやって来た仕事が、どれだけ生かせそうか。そもそも自分が積み重ねてきた経験は、マネージャーという仕事をしていくうえで通用するのかどうか?という不安が沸き起こりました。
自分のこれまでの仕事の経験は活かせそうか?
→マネージャーを打診されたのは、大手企業を担当する部署。自分がこれまで経験した分野とは、企業の規模が違う。活かせる気がしない
一方で、これまでの仕事内容との共通点は、本当にまったくないだろうか?
→企業の規模は違うが、同じ営業の仕事なので、共通している部分はあるかもしれない
共通点は具体的にはどんな点か?
→計画を立てて定期的にプレゼンをする手法や、人との出会いやつながりを広げる工夫。その部分に関しては、人に教えられることがあるかもしれない
- 経験を活かせる部分は、意外とあるかもしれない
セルフクエスチョン③仕事やプライベートのバランスはとれるだろうか?
3つめは、自分自身の生活、将来についてです。
マネージャーを引き受けることで何かをあきらめたり、逆にそれらを優先することで仕事を続けられなくなったりはしないだろうか。その点も心配になりました。
- 仕事を続けながら結婚もしたいし、子供もほしい。営業マネージャーとの両立は可能だろうか?
- そもそも現時点では結婚の予定がない。いま心配する必要はない
- 結婚して子育てしながらもマネージャーを続ければ、新しい道を開くことができる。面白いかもしれない!
セルフクエスチョン④引き受けた場合、周りの人たちから応援やサポートを受けられるか?
- 受けられる。
家族や仲のいい友人がいる。信頼できる同僚、経験豊富なマネージャーもいる - その方たちに話を聞きながらやっていこう。悩んだら、昔お世話になった上司にも相談してみよう
セルフクエスチョン⑤私が仕事をするうえで大事にしてることは何か?
最後に、自分の「原点」を考えました。
そもそも、自分は仕事に何を求めているのか。何を大切にしてきたのかを自問自答しました。その答えはこうです。
「影響力のある仕事をすること。チャレンジすること。達成すること。社内社外問わず、人の役に立つこと」
そして営業マネージャーを引き受けることが、この「私が大切にしていること」にあてはまるかどうかを考えました。
- あてはまる。
大きなチャレンジであり、そういう自分を見た後輩たちが『自分もやってみよう』と思ってくれるなら、彼らのキャリア選択の幅を広げられる。 - 人の役に立てるなら、やってみてもいいかも…!
このように、悩みながらも「セルフクエスチョン(自問自答)」をすることで、営業マネージャーを引き受けることに決めました。
「営業マネージャーを引き受けるかどうか」を考えることは、単に結論を導き出すだけでなく、
- 大事にしていることが何だったのか?
- どんな営業活動をしてきたのか?
- プライベートも含めたキャリアビジョンをどう描いているのか?
など、自分自身を見つめなおすきっかけにもなったと感じています。
どのようなキャリアを歩むのかは人それぞれで、選択に正解はないと思います。しかしだからこそ、大事なのは自分自身が納得して進めるかどうかです。
自分の心に問いかけながら、少しでも「やってみよう」と思ったら、得られそうなサポートを見つけ、勇気をもって一歩踏み出してみませんか?
そんな一歩を踏み出したあなたをきっと周囲は応援してくれます。
そしてもちろん、営業部女子課も全力で応援しています!!
★2024年1月には対面イベントを開催予定!ご期待ください!
ただいま鋭意準備中ですので、それまではブログやSNSで情報発信いたします。
「営業職の女性」であるという、共通点がある私たち。
所属する会社は違うけれども、営業部女子課は、私たちが困ったときに駆け込める場所でありたいと思っています。
いいかえれば、営業女子の「心のお守り」である場所を、目指しています!
これからも営業部女子課は、「女性営業職の当事者コミュニティ」として、現場の皆さんに寄り添い、キャリアに役立つ場を提供して参ります。ぜひ今後ともご参加ください♪
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私たち営業部女子課は、みなさんのよりどころとなり、助け合い、支え会える「場」でありたいと考えています。
営業女子が決して「孤立無援」の状態にならないように。お互いにつながり、切磋琢磨しながら、少しでも前向きに歩き続けられるようにーー。