こんにちは!
ソリューションプランナーの青木静です。
営業職を続けていると、モチベーションが上がらず、前向きに仕事に取り組めなくなることってありませんか?
営業部女子課の勉強会でも「モチベーションが上がらなくて悩んでいます」とか「どうやってモチベーションを維持していますか?」といった質問が寄せられることが多いです。
営業職を続けて19年になる私も、ことあるごとに、モチベーションが下がる経験をしてきました。
お客様からクレームを受けたり。
およそ1年もの間、商品が採用にならなかったり。
男性ばかりの職場に配属され、自分のキャリアが見通せなくなってしまったり。
そのたびに、泣きながら謝罪したり、「自分は営業に向いてない」と悩んだり、「辞めたい」と思ったり……。
今回は、そのような経験をしながらも、営業職を続けきた私が実践してきた「“モチベーションが上がらない”から抜け出す3つの方法」をお伝えいたします!
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“モチベーションが上がらない”から抜け出す3つの方法
①小さな喜びをつくる |
①小さな喜びをつくる
「小さな喜び」には2種類あります。
ひとつが「自分の喜び」。もう一つが「人に喜ばれること」です。
自分の「喜び」
仕事が思うように進まなかったり、つまずいたりすることがあると思います。
あるいは、時短勤務で働いていて、限られた時間内にやりたいことが終わらない、なんてこともあると思います。
新規開拓がなかなかできずに悩むこともあるかもしれません。モチベーションもつい、下がってしまいますよね?
そんな時は「できたこと」にフォーカスし、喜びを見つけます。
新規開拓ができない日が続いたとします。そんなときこそ
「今日は〇〇件に電話できた」
「今日は△△企業のキーパーソンが分かった」
など、できたことにフォーカスしたうえで次はどんな作戦でキーパーソンと接触するかを考えます。
どんなに小さなことでもOKです。
「できないこと」にフォーカスすると気持ちが落ち込みますが「できていること」だってあります。できていることを見つけて自分を喜ばせ、次の行動につなげましょう。
人に「喜ばれる」こと
落ち込んでいると、どうしても自分のことに意識が向かいがちです。
自分の辛さ、しんどさ、苦しさに包まれて視野が狭くなると、モチベーションも下がってしまいます。
「どうしてこんなにうまくいかないんだろう?」「わたしって営業に向いていないのかな?」
……などなど、落ち込んだり、振り返ったりする時間があってもいいのですが、そのように気持ちが沈んだ時こそ、少し目線を上げて周りを見渡すことが大切です。
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先日あったこと。
私はあるお客様との商談に臨みました。
10年以上お付き合いがあったにもかかわらず、私が担当してからは定番商品をカットされてしまっていたお客様でした。
私は食品メーカーの営業担当をしており、商談の際は試食品(食べもの)を持参し、食べてもらうことがよくあります。
その日も試食品を持って行ったのですが、それとは別に、途中でお水を用意し、試食品と一緒にお持ちして、お水を飲みながら食べてもらうようにしました。するとお客様はいつもよりリラックスして食べることができたようで、大変喜んでくださり、その後の商談もスムーズにいき、案件化へとつながったのです。
このとき、私は大切なことに気付きました。
最近の私は、「取引を太くしたいのに上手くいかない」という悩みから、商品(自社の食品)にばかり気を取られ、しかもその商品を決めることに焦ってしまい「お客様が試食する際は飲み物もあったほうがよい」といった配慮が欠けてしまっていたのです。
悩み、落ち込んでいる時こそ、目線を上げて周りを見渡し「相手がどのような状況になれば喜んでくれるか。そのためにどんなことをしたら相手の役に立てるか」が大切なのだと、改めて気づかされました。
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「人を喜ばせる」のは、お客様に対してだけではありません。社内でもできることがあります。
例えば……
- 上司にいつもより早く、提案資料のたたき台を提出する。
- Excelの関数を学んで、自動計算化できるようにする。
- 後輩の相談に丁寧に答える。
いずれも「半径3メートル以内」のことですが、これもじゅうぶん、「人を喜ばせる」ことです。自分の行動に対して「ありがとう!」って言われたら、嬉しいですよね?
そして「ありがとう!」と言われたら、「きょうも頑張った!」と自分を認めてあげましょう。そうすると自己肯定感が高まり、前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになります。
②情報を集める
そもそも「モチベーションが上がらない」の原因や背景になにがあるのか?
それに対して経験者はどう乗り越えてきたのか?
情報を集めることで納得し、解決できることがあります。
思考プロセスの例
「生理中だと、どうしてもモチベーションが上がらない」
⇒他の女性営業はどうやって対処しているのか、SNSを検索してみる。
「案件が獲得できず、モチベーションが上がらない」
⇒案件が獲得できない理由を検証、分析する。
・事前情報が不足している?
・課題を正確に把握できていない?
・キーパーソンが違っている?
・商談の作戦の組み立て方が曖昧?
⇒そのうえで、営業戦略の書籍を読んでみる。
「キャリアの先が不透明。目標が立てられず、モチベーションが上がらない」
⇒少し年上の女性営業の人はどんなキャリアを歩んでいるのか、先輩に聞いてみる。
このように情報を集めることで、新しい手法を学んだり、それまでの自分にはなかった考え方を知れたり、ほかの人の経験を聞いて、悩んでいるのは自分だけじゃないと勇気づけられたりすることでしょう。
私も、営業部女子課に参加することで、さまざまな情報に触れ、営業職を続けることができています。
ライフイベントも大事にしながら営業キャリアを切り拓いてきた方々の経験談。新規開拓方法やクロージングの技術……。営業スキルについて、本当に多くの方から学びました。
そのたびに「自分にもできそうだ!」「やってみよう!」と、前向きな気持ちになったものです。
悩んでいるとつい、自分の中だけで自問自答を繰り返し、気づかぬうちに殻に閉じ込もってしまっていることがあります。
そんなときは、誰かの経験や知識から学び、自分の殻を破るきっかけをつくれるといいでしょう。
③自分の「働く価値観」を大切にする
モチベーションが下がってしまったとき、自分自身に問いかけてみてください。
「私が働くうえで大切にしたいことは何?」
例えば……
- 誰かの役に立ちたい
- 成長したい
- ワークライフバランスを重視したい
……など、人によってきっと、答えが違うはずです。
「キャリアアンカー」という言葉があります。
アメリカの心理学者エドガー・シャイン氏により研究された、キャリアに関する概念で、「自分が働くうえで大切にしたい価値観」を指します。
キャリアアンカーは自分の行動特性、やりたいこと、価値観ややりがいから診断し、8つに分類できます。
- 専門・職能別能力(専門性を高めたい)
- 経営管理能力(組織でリーダーとして活躍)
- 自立・独立(納得できるやり方で仕事をしたい)
- 保障・安定(経済的安定を優先)
- 起業家的創造性(新しいものを生み出す)
- 奉仕・社会貢献(人の役に立ちたい)
- 純粋な挑戦(難しい課題に挑戦)
- ライフスタイル重視(仕事もプライベートも大切)
働く価値観はライフステージによって変化することもありますが、自分の「キャリアアンカー」を知ることで、以下のようなメリットを得られます。
- 自分が大切にしたい「軸」が分かれば、他人と比べて落ち込むことが減る。
- 自分のことを俯瞰的に捉えられ、目先のことに一喜一憂しにくくなる。
- 仕事もプライベートも含めて「自分はどう在りたいか」を全体的な視点で捉え、キャリアの意思決定に覚悟を持てるようになる。
興味のある方はこちらで試してみてください。
ちなみに、青木のキャリアアンカーは「起業家的創造性」でした。
「新しいこと」「誰もチャレンジしたことがないこと」に強い興味関心があり、意欲が湧きます。実際に、社内で女性初の新卒採用担当になり、女性営業初のマネージャーにもなりました。いずれも、当時は前例がなかったことですが、私が前例を作ることで、女性社員がキャリアを選択し、長く働きやすくなるのではないかと考えていました。
これからもきっと「新しいこと」へのチャレンジを続けていくと思います。
まとめ
今回は、女性営業が意識したい3つのことについてご紹介しました。
①小さな喜びをつくる
②情報を集める
③自分の「働く価値観」を大切にする
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
「営業職の女性」であるという、共通点がある私たち。
所属する会社は違うけれども、営業部女子課は、私たちが困ったときに駆け込める場所でありたいと思っています。
いいかえれば、営業女子の「心のお守り」である場所を、目指しています!
これからも営業部女子課は、「女性営業職の当事者コミュニティ」として、現場の皆さんに寄り添い、キャリアに役立つ場を提供して参ります。ぜひ今後ともご参加ください♪
★過去のレポートはこちら
私たち営業部女子課は、みなさんのよりどころとなり、助け合い、支え会える「場」でありたいと考えています。
営業女子が決して「孤立無援」の状態にならないように。お互いにつながり、切磋琢磨しながら、少しでも前向きに歩き続けられるようにーー。